以前からこのブログでも白ロム詐欺については何度も取り上げているんですが、
なぜか１２月になってから、被害相談のメールが増えているんですよね。

この１２月だけで、３８人の方からのご相談を受けています。
そのうち、２６人の方がソフトバンクです。
一番多い人で、８０万円ほどの被害にあっています。。
前回書いた記事もだいぶ前のものとなってしまったので、ここでもう一度白ロムバイトについて取り上げておこうと思います。


白ロムバイトは、「違法ではない」「リスクは無い」ということで、
闇職関連のサイトでも毎日大量に募集がされています。

「違法ではない」という点についてはまぁ現在のところではそうでしょうが、
「リスクは無い」というのは違います。
リスクはあります。
①詐欺被害により高額な請求に泣かされるリスクと、
②携帯電話会社のブラックリストに乗ってしまうリスクです。


①金額的なリスクに関しては、特にソフトバンクのものが一番被害相談が多く、また被害額も高額になっていますね。

※ソフトバンクの白ロムバイトに関する過去の記事はこちら
→白ロム詐欺の手口　
→白ロム詐欺の法律知識
→白ロム詐欺で自己破産

きちんとソフトバンクの契約のシステムなどを把握していれば被害にあうことも防げたのでしょうが、
それを怠ったがために業者に騙され、受け取った報酬とは比べ物にならないような高額な料金を請求されるケースが非常に多いです。

もちろん、ドコモやauでも詐欺被害の報告はありますし、白ロム業者の中でも「良心的」と言われている業者でバイトをやったとしてもそれほど稼げる仕事ではありません。



が、金銭的な被害とは別に、②「携帯電話のブラックリストに載ってしまう」
というほうが痛いかもしれませんね。


白ロムバイトで購入した携帯電話機は、業者側に引き渡す前に契約を解約をして白ロムにするのですが、契約して即時に解約をすることになります。
（その日に契約と解約を同時に行うことも多いです）

数年前まではこの方法で一日に何台も白ロムを作成できたのですが、現在ではできません。
ここ２～３年の間に急激に携帯の加入審査基準が厳しくなっており、ドコモでは今年の４月から、auでは６月から即解約者を取り締まるようになっています。

契約→即時解約
これを一度でもやれば「即時解約の履歴あり」というブラックリストに名前が載ってしまい、
次に携帯を新規契約しようとしても、断られてしまいます。（即解ブラック）

で、最近はキャリア同士のつながりが強化されてきていますので、
この即解ブラックリストは、その日のうちに他の会社にも流されるようになっています。
そうすると、例えばソフトバンクで即時解約をやれば、ソフトバンクだけでなくドコモでもauでも携帯電話の新規契約ができなくなります。


金銭的なものは、極端な話しをすればお金さえ払ってしまえば解決することはできますが、
この「即解ブラック」はいくらお金を払っても消えません。
しかも、消費者金融のブラックリストなどのように、「○○年経てばブラックは消える」というものではありませんし、特にこの即解ブラックについては「一生消えることはない」とも言われています。

この即解ブラックを回避するために、偽名を使うように指示したり、偽造の身分証まで提供する業者もいるようですが、それはれっきとした犯罪行為であるというのは、過去記事でも述べた通りです。



いかがでしょうか？
バイトでたかだか数万円の報酬を受け取ったとしても、その何倍もの高額な料金を請求され、
しかもずっと消えることのな即解ブラックというおまけまで付いてきます。

バイトを募集している業者はあなたが白ロムバイトをやることで儲かるのですから、何でも言います。
「後から代金の請求など来ません。来ても、無視していればそのうち来なくなりますよ。」
「契約し、その後でこちらが指定する所へ住所変更をしてくれれば請求書は届かない」

全てウソです。
業者は、あなたを騙すためであれば何でも言います。
騙すためであれば何でもします。


白ロムバイトは、「ノーリスクで高額な報酬がもらえる」決してそんなものではありません。
決してやってはいけません。