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さて。
このブログを古くからご覧になっている方や、ある程度「裏バイト」の事情に詳しい人にとっては、「今さら白ロムの記事かよ」という、うんざりした声も聞こえてきそうですが、最近気になるコメントだとかメールを続けて頂いているので、ちょっと聞いて頂ければと思います。
知らない方のために一応解説しておきますと、この白ロムバイト詐欺とは、けっこう古くからある手口の詐欺の一つで、アルバイトの募集を装って行われるものです。
「白ロム」とは、解約済みの携帯電話、あるいは機種変更した後の古い方の携帯電話のこと。
白ロムバイトとは何をするものかといえば、いくつかの携帯ショップを回って新規契約→即解約を繰り返し、携帯機種のみを手に入れて白ロムを作る裏バイトです。
で、その白ロムと引き換えに、1台あたり1万円だとかの現金をもらえる、というものなんですね。。
(手口・状況の詳細については白ロム詐欺を参照)
「1台で1万円」と言うと、一見すると得するような感じもしますが、実はこれにはとてつもなく大きな落とし穴があります。
携帯電話を契約すると、たとえすぐに解約しようが、高額な解約手数料や携帯機種本体の購入代金がかかってしまうのです。
このうち携帯電話機の購入代金というのがとても大きくて、最新の機種ですと1台あたり7万円くらいするものもあります。
すぐに解約しても、それアルバイトをした本人が支払っていかねばならないんですね。。
今の携帯の契約のシステムって、そうなっているんです。
このシステムについて事前に全く説明せず、または「すぐに解約すれば請求は届きません」「住所変更すれば請求が来なくなる」などという全くデタラメな説明をして白ロム作成を実行させ、その結果多額な損害をアルバイト側に負わせのです。
契約した台数によっては、こちらの方がお話しを寄せられているように、莫大な金額の債務を背負わされることになるという、何とも恐ろしいものなんですね。。
白ロム詐欺自体はずっと昔からある手口で、被害者もたくさん出ていたのですが、
昨年末からこんな感じでメディアで取り上げられ、キャリア(携帯電話会社)側もオークションでの出品禁止だとか新規契約時の台数制限、本人確認の厳格化などの措置をとるようになり、さらに白ロムバイトが募集されていた闇サイト自体にも、掲示板の閉鎖やサイトの閉鎖などが相次いだため、白ロム詐欺は下火になっておりました。。
このブログでも、多い時期には一ヶ月に20人だとか30人だとかの方より被害報告・相談等のメールを頂いていたんですが、それもパタッと無くなって、
「白ロム詐欺は終わったんだな~」
と思っていたんですが、最近になってまた被害にあった方からのメールを頂くようになってきています。
こちらの記事で紹介した方のものもそうなんですが、それ以外にも4月半ば~今日までにかけて、合計で7人の方から頂いています。
明らかに、増えてきているんですね。。
ここで、ブログを初めてご覧になる方、あるいは"携帯電話を契約するバイト"についてご存じ無い方に、注意点をまとめて示しておこうと思います。
掲示板やSNS、出会いサイトでこのような求人を見かけた方は、注意してください。
また、ご友人や親しい方がこのような内容のアルバイトをしようとしていたら、非常に危険なものですので、止めてあげて下さい。
白ロム詐欺は、知らない人も案外と多くいます。
一時期はメディアでこぞって取り上げられて有名になったんですが、最近ではそういうことも全くありませんので、安易に飛びついてしまう方も多いようです。。
要注意ですね。。
このブログを古くからご覧になっている方や、ある程度「裏バイト」の事情に詳しい人にとっては、「今さら白ロムの記事かよ」という、うんざりした声も聞こえてきそうですが、最近気になるコメントだとかメールを続けて頂いているので、ちょっと聞いて頂ければと思います。
知らない方のために一応解説しておきますと、この白ロムバイト詐欺とは、けっこう古くからある手口の詐欺の一つで、アルバイトの募集を装って行われるものです。
「白ロム」とは、解約済みの携帯電話、あるいは機種変更した後の古い方の携帯電話のこと。
白ロムバイトとは何をするものかといえば、いくつかの携帯ショップを回って新規契約→即解約を繰り返し、携帯機種のみを手に入れて白ロムを作る裏バイトです。
で、その白ロムと引き換えに、1台あたり1万円だとかの現金をもらえる、というものなんですね。。
(手口・状況の詳細については白ロム詐欺を参照)
「1台で1万円」と言うと、一見すると得するような感じもしますが、実はこれにはとてつもなく大きな落とし穴があります。
携帯電話を契約すると、たとえすぐに解約しようが、高額な解約手数料や携帯機種本体の購入代金がかかってしまうのです。
このうち携帯電話機の購入代金というのがとても大きくて、最新の機種ですと1台あたり7万円くらいするものもあります。
すぐに解約しても、それアルバイトをした本人が支払っていかねばならないんですね。。
今の携帯の契約のシステムって、そうなっているんです。
このシステムについて事前に全く説明せず、または「すぐに解約すれば請求は届きません」「住所変更すれば請求が来なくなる」などという全くデタラメな説明をして白ロム作成を実行させ、その結果多額な損害をアルバイト側に負わせのです。
契約した台数によっては、こちらの方がお話しを寄せられているように、莫大な金額の債務を背負わされることになるという、何とも恐ろしいものなんですね。。
白ロム詐欺自体はずっと昔からある手口で、被害者もたくさん出ていたのですが、
昨年末からこんな感じでメディアで取り上げられ、キャリア(携帯電話会社)側もオークションでの出品禁止だとか新規契約時の台数制限、本人確認の厳格化などの措置をとるようになり、さらに白ロムバイトが募集されていた闇サイト自体にも、掲示板の閉鎖やサイトの閉鎖などが相次いだため、白ロム詐欺は下火になっておりました。。
このブログでも、多い時期には一ヶ月に20人だとか30人だとかの方より被害報告・相談等のメールを頂いていたんですが、それもパタッと無くなって、
「白ロム詐欺は終わったんだな~」
と思っていたんですが、最近になってまた被害にあった方からのメールを頂くようになってきています。
こちらの記事で紹介した方のものもそうなんですが、それ以外にも4月半ば~今日までにかけて、合計で7人の方から頂いています。
明らかに、増えてきているんですね。。
ここで、ブログを初めてご覧になる方、あるいは"携帯電話を契約するバイト"についてご存じ無い方に、注意点をまとめて示しておこうと思います。
掲示板やSNS、出会いサイトでこのような求人を見かけた方は、注意してください。
また、ご友人や親しい方がこのような内容のアルバイトをしようとしていたら、非常に危険なものですので、止めてあげて下さい。
「携帯を契約するバイト」についての注意点 1.携帯電話を契約すれば、最近の機種では大抵「機種代金」が、毎月の基本料・通 話料・回線使用料や契約手数料とは別に必要となってきます。 (機種にもよりますが、最新の機種では1台あたり7万円以上するものもあります) 2.携帯機種本体はローン(割賦)で購入することもできますが、たとえ携帯電話を契 約後すぐに解約できたとしてもこのローンの請求 は変わらずに残り続けます。 解約しても、紛失届けを出しても、払い終えない限り無くなることはありません。 3.機種代金について質問すると、相手側は 「請求が来なくする方法を知っている」 「すぐに解約すれば料金はかからない」 「住所を変更すれば請求は届かなくなる」 「ショップの担当者と裏と繋がっているから、請求自体を失くすことができる」 あれこれ理由を付けて、貴方を安心させようとしますが、全て虚偽の説明です。 4.携帯機種はもちろんのこと、電池パックの裏側あたりに入るICチップ(SIMカード) は、絶対に渡してはいけません。 自分名義の携帯電話を相手に渡すことになりますので、携帯が解約されない限り 料金の請求が延々と自分宛に来てしまうだけでなく、万が一渡した携帯が悪用さ れた場合、自分自身が責任を問われることになります。 SIMカードを渡すこと自体も、携帯電話不正利用防止法という法律で明確に禁止され ており、処罰の対象とされていますので、絶対にやめて下さい。 |
白ロム詐欺は、知らない人も案外と多くいます。
一時期はメディアでこぞって取り上げられて有名になったんですが、最近ではそういうことも全くありませんので、安易に飛びついてしまう方も多いようです。。
要注意ですね。。
キーワード検索 : 危険な裏バイト
さて。
今日は、ある方より相談を頂きましたので、ご紹介しようかと思います。
とても凄惨(せいさん)な内容です。。
この方(Aさんとします)は、闇サイトの求人に応募してアルバイトを実行し、そして詐欺被害にあわれて相談のメールを送ってこられた方です。
被害にあわれたのは、このブログでも何度もご紹介している白ロム作成バイトのもの。
白ロム作成バイトとは、携帯電話を新規契約し、解約して機種のみを手に入れて白ロムを作成するアルバイトのことです。
業者は手に入れた白ロムをオークション等で転売して利益を得るのですが、肝心の機種購入代金は携帯電話の割賦制を悪用し、その返済はバイトに押し付けて音信不通になります。。
(手口・被害状況の詳細については白ロム詐欺を参照)
こちらは随分と前からある手口なんですが、今年初めの朝日新聞による記事を契機に各メディアで取り上げられて、その手口も比較的多くの人に知られることになりました。
そのため既に下火になった手口なんですが、未だに闇サイト等で募集されています。
今回相談メールを送ってこられた方も、闇サイトの求人をご覧になって応募されたそうです。
今回は電話で直接お話しを聞いてみましたので、以下のその概略です。
-------------------------------------
Aさんは、数年前から消費者金融に200万円の借金があり、毎月10万円ほどの返済を続けていたそうです。
毎月何とか返済をされていたそうなんですが、勤めていた会社が倒産してしまったせいで返済に行き詰まってしまい…。
親戚や知人には助けてくれる人がおらず、仕事も何ヶ月も見付からないままで、精神的にもかなり追い詰められていたそうですね。。
母上と二人で暮らしていらっしゃるそうなんですが、今現在でも食べるものにも困るような状況だとのことです。。
そんな中で、見付けた闇サイトの求人に惹かれて、業者に質問をしたわけです。
連絡した業者は、「最初はとても優しくていい人だった」そうです。
とても親身になって色々な相談に乗ってくれて、さらに「この仕事をやって、半年で400万の借金を完済した人だっているんだから、大丈夫ですよ」とも言われたそうです。。
借金で苦しんでいるAさんにとっては、まさに一筋の光が見えたようだった、とおっしゃっていました。。
で、ソフトバンクの携帯電話を合計で15台購入されたそうです。
機種代の合計は118万円。
業者からは1台あたり1万円の報酬で、合計で15万円を受け取ったそうです。
機種代金のローンについては事前に聞いていたそうなんですが、
「無視していれば請求は来なくなる。他の人もそうしてやっている」
という業者の説明を信じていたそうです。。
ですが、勿論そんなはずはありません。。
請求は続き、「緊急通告」という警告の手紙が送られてきたため、不安になって携帯電話で調べてみたところ、このブログに辿り着いた、ということです。
-------------------------------------
このAさんの場合ですが、機種代の合計118万円の返済は、Aさんがしなければなりません。。
契約したのはAさん本人で、契約書もAさん本人が書いたもの。
当然ながら、返済していくのもAさんですね。
たとえ携帯電話の契約を解約したところで、機種の割賦代金(ローン)は携帯電話の契約とは別物ですから、機種代金のローンが消えることはありません。
実際に、過去に相談頂いた方でも、警察に相談に行った弁護士さんに相談に行った方も多いんですが、業者に返済を求めるのは非常に厳しいですね。。
そもそも、業者に連絡が音信不通になってしまうケースがほとんどですので…。
やはりほとんどの方は「泣き寝入り」を余儀なくされています。
逆に、騙された方が刑事責任を追及されるケースも聞いています。(闇サイトで仕事をしたら…)
残念ながら、現状では「どうしようもない」というのが、現実です。。
Aさんの力になれず、とても心が痛いです。。
このブログでも白ロム詐欺関連の記事は数多く書いてきたんですが…今日ほど無力さを感じたことはありません。
Aさんと母上の現状と、そしてこれからを思うと、泣きそうになってきます。。
記事の最後に、このブログをご覧の皆さんに伝えたいことがあります。
顔も名前も知らない、赤の他人の言葉を、簡単に信じないで下さい。
特に、ネット上のやり取りでは。
安易に他人を信じたばかりに、多くの被害を被る方がたくさんいます。
もうこんな悲惨な体験談は、聞きたくありません。。
今日は、ある方より相談を頂きましたので、ご紹介しようかと思います。
とても凄惨(せいさん)な内容です。。
この方(Aさんとします)は、闇サイトの求人に応募してアルバイトを実行し、そして詐欺被害にあわれて相談のメールを送ってこられた方です。
被害にあわれたのは、このブログでも何度もご紹介している白ロム作成バイトのもの。
白ロム作成バイトとは、携帯電話を新規契約し、解約して機種のみを手に入れて白ロムを作成するアルバイトのことです。
業者は手に入れた白ロムをオークション等で転売して利益を得るのですが、肝心の機種購入代金は携帯電話の割賦制を悪用し、その返済はバイトに押し付けて音信不通になります。。
(手口・被害状況の詳細については白ロム詐欺を参照)
こちらは随分と前からある手口なんですが、今年初めの朝日新聞による記事を契機に各メディアで取り上げられて、その手口も比較的多くの人に知られることになりました。
そのため既に下火になった手口なんですが、未だに闇サイト等で募集されています。
今回相談メールを送ってこられた方も、闇サイトの求人をご覧になって応募されたそうです。
今回は電話で直接お話しを聞いてみましたので、以下のその概略です。
-------------------------------------
Aさんは、数年前から消費者金融に200万円の借金があり、毎月10万円ほどの返済を続けていたそうです。
毎月何とか返済をされていたそうなんですが、勤めていた会社が倒産してしまったせいで返済に行き詰まってしまい…。
親戚や知人には助けてくれる人がおらず、仕事も何ヶ月も見付からないままで、精神的にもかなり追い詰められていたそうですね。。
母上と二人で暮らしていらっしゃるそうなんですが、今現在でも食べるものにも困るような状況だとのことです。。
そんな中で、見付けた闇サイトの求人に惹かれて、業者に質問をしたわけです。
連絡した業者は、「最初はとても優しくていい人だった」そうです。
とても親身になって色々な相談に乗ってくれて、さらに「この仕事をやって、半年で400万の借金を完済した人だっているんだから、大丈夫ですよ」とも言われたそうです。。
借金で苦しんでいるAさんにとっては、まさに一筋の光が見えたようだった、とおっしゃっていました。。
で、ソフトバンクの携帯電話を合計で15台購入されたそうです。
機種代の合計は118万円。
業者からは1台あたり1万円の報酬で、合計で15万円を受け取ったそうです。
機種代金のローンについては事前に聞いていたそうなんですが、
「無視していれば請求は来なくなる。他の人もそうしてやっている」
という業者の説明を信じていたそうです。。
ですが、勿論そんなはずはありません。。
請求は続き、「緊急通告」という警告の手紙が送られてきたため、不安になって携帯電話で調べてみたところ、このブログに辿り着いた、ということです。
-------------------------------------
このAさんの場合ですが、機種代の合計118万円の返済は、Aさんがしなければなりません。。
契約したのはAさん本人で、契約書もAさん本人が書いたもの。
当然ながら、返済していくのもAさんですね。
たとえ携帯電話の契約を解約したところで、機種の割賦代金(ローン)は携帯電話の契約とは別物ですから、機種代金のローンが消えることはありません。
実際に、過去に相談頂いた方でも、警察に相談に行った弁護士さんに相談に行った方も多いんですが、業者に返済を求めるのは非常に厳しいですね。。
そもそも、業者に連絡が音信不通になってしまうケースがほとんどですので…。
やはりほとんどの方は「泣き寝入り」を余儀なくされています。
逆に、騙された方が刑事責任を追及されるケースも聞いています。(闇サイトで仕事をしたら…)
残念ながら、現状では「どうしようもない」というのが、現実です。。
Aさんの力になれず、とても心が痛いです。。
このブログでも白ロム詐欺関連の記事は数多く書いてきたんですが…今日ほど無力さを感じたことはありません。
Aさんと母上の現状と、そしてこれからを思うと、泣きそうになってきます。。
記事の最後に、このブログをご覧の皆さんに伝えたいことがあります。
顔も名前も知らない、赤の他人の言葉を、簡単に信じないで下さい。
特に、ネット上のやり取りでは。
安易に他人を信じたばかりに、多くの被害を被る方がたくさんいます。
もうこんな悲惨な体験談は、聞きたくありません。。
つい先日白ロム詐欺に関する記事を書いたばかりだったんですが、こんな事件が起こったようですね。
先日の白ロムバイト詐欺にも関係のあることなので、このブログでも取り上げてみようかと思います。
さて。
こちらの逮捕された犯行グループですが、いわゆる携帯役者ですね。
「役者」というのは、闇職の世界では「他人になりすまして契約をする人」のことを指し、
携帯役者というのは偽造の身分証などを使って、他人に成りすまして携帯電話を契約する人たちのことを言います。
これは違法行為であり、刑法上の有印私文書偽造(刑法159条)及び、偽造文書行使(刑法167条)にあたります。
さらに、今回犯行グループが搾取した携帯電話の台数はなんと1,500台にも上り、被害総額は約6,000万円相当にものぼるそうです。当然ながら、携帯電話会社から犯行グループへの損害賠償も考えられます。
犯行グループ内で実際に携帯電話を契約したのは15~18歳のまだ未成年ばかりらしいんですが、それくらいの年齢にもなれば、やっていいことと悪いことの区別くらいはつくはずです。
「小遣い稼ぎだった」そうですが、あまりにも浅はかですね。
まぁその話しはとりあえず置いておいて、本題に入ります。
今回搾取された携帯電話の中でも、特に振り込み詐欺事件で使用された携帯電話についてです。
冒頭で「白ロム詐欺にも関係がある」と書きましたが、この犯行グループが作成したものは実は白ロムではないんですよ。
「は?」
と思われるかもしれませんが、白ロムとは全くの別物です。
そもそも白ロムとは、解約済みの携帯電話、あるいは機種変更した後の古い方の携帯電話のことです。通話もネット接続もできません。
携帯を使用するためには、白ロムを携帯会社のショップに持って行って、「機種持込」という形で回線を新規契約するか、あるいは別の携帯電話で使用しているSIMカード(自分の電話番号やユーザーID、契約先電話会社との契約情報が記録されたICチップ)を白ロムに差し込む必要があります。
そのままでは通話もメールも何もできないのが白ロムです。
これに対し、今回犯行グループが作成したのは「黒ロム」。
黒ロムとは、電話番号が登録されたままの状態の携帯電話端末ことです。正式に回線契約があって、そのまま使える状態になっている端末を指します。
黒ロム自体は特に違法でも何でもなく、というよりも私たちが普段通話やネットで使用している形態も、「黒ロム」なんですよね。
ただそれが、偽造の身分証を使って契約された、となると話しは別です。
他人や架空の名義で契約された携帯電話は、「飛ばし携帯」(略して飛ばし)と言われています。
回線が解約されていないために通話やネット接続ができ、名義が架空であるために自分宛に料金の請求が来ることはありません。
また名前も住所もデタラメなものであるため、完全に「匿名」で携帯電話を利用できてしまいます。
闇サイトなんかではこのような書き込みで販売されています。
この「飛ばし」は、今回のように振り込め詐欺などの詐欺に使用されたり、または犯罪に利用されたりしています。(昨年起こった名古屋の闇サイト殺人事件でも、犯人は掲示板へ書き込む際に、飛ばし携帯を利用しています。)
飛ばし携帯の存在が、ネットで行われる数多くの詐欺・犯罪行為の温床となっているんですね。
もちろん警察や携帯電話会社もかなり厳しい対策を行ってはいるんですが、まだ「根絶」には至ってはいませんね。
で、記事の冒頭で「白ロムバイト詐欺にも関係がある」と書きましたが…。
実は「白ロムバイト」で白ロムを作成したつもりが、いつの間にか飛ばし携帯を作らされていた、というケースが多いんですね。
通常白ロムの作成は、携帯電話を契約し、そしてそれを即日解約して機種のみを手に入れて業者側に渡す、という流れで行われます。
ただ、携帯電話を契約し、それを解約しないまま業者に渡してしまう人も、けっこう多いんですね。。
「うちのほうで解約しておきますので」
「うちのほうで住所変更の手続きをしておきますので」
という言葉を鵜呑みにして渡してしまうんですね。
業者にしてみると、すぐにそのまま使用でき、なおかつ完全に匿名で、通話料金も全く気にせずに使用できる携帯電話を手にしたことになります。
これで飛ばし携帯ができてしまい、犯罪や詐欺に利用されたりするわけです。
「飛ばし携帯」「架空口座」「偽造の身分証」
この3つは、詐欺師にとって必須三大アイテムと言われています。
軽い気持ちで白ロム作成のバイトに近づけば、詐欺や犯罪に加担することにもなりかねず、取り返しのつかない結果を招いてしまいます。
安易にコンタクトを取ることは絶対に止めましょう。
(※掲載してる売買募集の書き込みは、闇サイトでの実際の書き込みをキャプチャーした画像ファイルです。連絡先は全て塗り潰した上で掲載しております。また、今回発見した闇サイトでの売買募集の書き込みは、有害情報として公的機関に通報済みです。)
先日の白ロムバイト詐欺にも関係のあることなので、このブログでも取り上げてみようかと思います。
携帯電話詐取グループ逮捕 振り込め詐欺に使用も 7月29日12時9分配信 産経新聞 偽造住民票などを使って携帯電話をだまし取ったとして、警視庁少年事件課は詐欺などの疑いで女子高校生4人を含むグループ12人を逮捕した。これまでに1500台の携帯をだまし取り、そのうち2台は振り込め詐欺に使われていた。 逮捕されたのは、住所不定、無職、小沢一雅容疑者(35)ら12人。小沢容疑者らは3月30日、東京都渋谷区の携帯電話販売店で、偽造した健康保険証と住民票を使い、女子高校生(17)を他人になりすませ、携帯電話2台をだまし取るなどした疑い。 小沢容疑者らは昨秋ごろから、東京都文京区大塚のマンションに少女らを集め、偽造した住民票や印鑑などを渡し、携帯を月賦で契約。契約者情報が入ったICカードを約1万3000円、携帯本体を約2万7000円で転売していた。今年4月、東京都葛飾区の携帯電話販売店が「偽の証明書で携帯を買おうとしている女性がいる」と通報し、発覚した。 だまし取った携帯は、4月に起きた振り込め詐欺事件で使われ、東京都青梅市の男性(75)と横浜市の主婦(55)が計約280万円をだまし取られた。 小沢容疑者はこれまでに約1700万円の利益を得ていたとみられるが、「私の知らないところで振り込め詐欺に使われている可能性は否定できない」などと供述し、自身の振り込め詐欺事件への関与は否認している。女子高校生らは1台の契約につき約5000円の報酬をもらっており、「小遣い稼ぎだった」などと供述している。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080729-00000931-san-soci |
さて。
こちらの逮捕された犯行グループですが、いわゆる携帯役者ですね。
「役者」というのは、闇職の世界では「他人になりすまして契約をする人」のことを指し、
携帯役者というのは偽造の身分証などを使って、他人に成りすまして携帯電話を契約する人たちのことを言います。
これは違法行為であり、刑法上の有印私文書偽造(刑法159条)及び、偽造文書行使(刑法167条)にあたります。
さらに、今回犯行グループが搾取した携帯電話の台数はなんと1,500台にも上り、被害総額は約6,000万円相当にものぼるそうです。当然ながら、携帯電話会社から犯行グループへの損害賠償も考えられます。
犯行グループ内で実際に携帯電話を契約したのは15~18歳のまだ未成年ばかりらしいんですが、それくらいの年齢にもなれば、やっていいことと悪いことの区別くらいはつくはずです。
「小遣い稼ぎだった」そうですが、あまりにも浅はかですね。
まぁその話しはとりあえず置いておいて、本題に入ります。
今回搾取された携帯電話の中でも、特に振り込み詐欺事件で使用された携帯電話についてです。
冒頭で「白ロム詐欺にも関係がある」と書きましたが、この犯行グループが作成したものは実は白ロムではないんですよ。
「は?」
と思われるかもしれませんが、白ロムとは全くの別物です。
そもそも白ロムとは、解約済みの携帯電話、あるいは機種変更した後の古い方の携帯電話のことです。通話もネット接続もできません。
携帯を使用するためには、白ロムを携帯会社のショップに持って行って、「機種持込」という形で回線を新規契約するか、あるいは別の携帯電話で使用しているSIMカード(自分の電話番号やユーザーID、契約先電話会社との契約情報が記録されたICチップ)を白ロムに差し込む必要があります。
そのままでは通話もメールも何もできないのが白ロムです。
これに対し、今回犯行グループが作成したのは「黒ロム」。
黒ロムとは、電話番号が登録されたままの状態の携帯電話端末ことです。正式に回線契約があって、そのまま使える状態になっている端末を指します。
黒ロム自体は特に違法でも何でもなく、というよりも私たちが普段通話やネットで使用している形態も、「黒ロム」なんですよね。
ただそれが、偽造の身分証を使って契約された、となると話しは別です。
他人や架空の名義で契約された携帯電話は、「飛ばし携帯」(略して飛ばし)と言われています。
回線が解約されていないために通話やネット接続ができ、名義が架空であるために自分宛に料金の請求が来ることはありません。
また名前も住所もデタラメなものであるため、完全に「匿名」で携帯電話を利用できてしまいます。
闇サイトなんかではこのような書き込みで販売されています。
この「飛ばし」は、今回のように振り込め詐欺などの詐欺に使用されたり、または犯罪に利用されたりしています。(昨年起こった名古屋の闇サイト殺人事件でも、犯人は掲示板へ書き込む際に、飛ばし携帯を利用しています。)
飛ばし携帯の存在が、ネットで行われる数多くの詐欺・犯罪行為の温床となっているんですね。
もちろん警察や携帯電話会社もかなり厳しい対策を行ってはいるんですが、まだ「根絶」には至ってはいませんね。
で、記事の冒頭で「白ロムバイト詐欺にも関係がある」と書きましたが…。
実は「白ロムバイト」で白ロムを作成したつもりが、いつの間にか飛ばし携帯を作らされていた、というケースが多いんですね。
通常白ロムの作成は、携帯電話を契約し、そしてそれを即日解約して機種のみを手に入れて業者側に渡す、という流れで行われます。
ただ、携帯電話を契約し、それを解約しないまま業者に渡してしまう人も、けっこう多いんですね。。
「うちのほうで解約しておきますので」
「うちのほうで住所変更の手続きをしておきますので」
という言葉を鵜呑みにして渡してしまうんですね。
業者にしてみると、すぐにそのまま使用でき、なおかつ完全に匿名で、通話料金も全く気にせずに使用できる携帯電話を手にしたことになります。
これで飛ばし携帯ができてしまい、犯罪や詐欺に利用されたりするわけです。
「飛ばし携帯」「架空口座」「偽造の身分証」
この3つは、詐欺師にとって必須三大アイテムと言われています。
軽い気持ちで白ロム作成のバイトに近づけば、詐欺や犯罪に加担することにもなりかねず、取り返しのつかない結果を招いてしまいます。
安易にコンタクトを取ることは絶対に止めましょう。
(※掲載してる売買募集の書き込みは、闇サイトでの実際の書き込みをキャプチャーした画像ファイルです。連絡先は全て塗り潰した上で掲載しております。また、今回発見した闇サイトでの売買募集の書き込みは、有害情報として公的機関に通報済みです。)
さて。
このブログでも白ロム詐欺については過去に何度も取り上げてきましたが、
その甲斐もあってかテレビや新聞などでも取り上げられるようになり、
白ロム詐欺の存在が世間的に認知されるようになってきました。
(※詳細については白ロム詐欺をご覧下さい)
各キャリアとも徐々にですが対策を取ってきており、
例えばソフトバンクでは、作成された白ロムの売買の場となっていたヤフオクで、最新機種の出品を禁止とするなどの措置を取っています。
また、全てのキャリア(携帯電話会社)において、新規契約時の複数回線の契約が厳しくなってきており、昔は1つのキャリアで一日に4回線も5回線も契約できた時期もあったのですが、現在では1つのキャリアで1日に契約できる回線数は、実質的に1~2回線のみとなっております。。
特にこの同時に契約できる回線数の制限というのが、白ロムを扱っている業者や役者にとってはけっこうな打撃となっているんですが…
今回ご紹介する手口は、その規制を逃れて複数回線を契約させよう、とするものです。
それは、「法人契約」で契約するという手口です。
「法人契約」とはその名の通り、例えば「山田○郎」だとかいう個人名義で契約するのではなく、架空の会社名義で契約をする、ということです。
「架空の」とはつまり、相手が用意した「登記簿印鑑証明書」などの書類を使って契約するということですね。
個人名義だと一日に2回線程度しか契約できないのですが、この法人名義であれば4回線は契約できてしまいます。
しかし、この法人契約での白ロムバイトについては、個人名義のものと同様の、あるいはそれ以上の危険性があります。
一番問題であるのは、それが「どういった法人名義で契約をするのか?」という点です。
例えばソフトバンクなどでは、法人契約をするためには、
・法人の印鑑登録証明書または、登記簿謄(鈔)本または、現在(履歴)事項証明書のうちいずれか1点
・来店者の本人確認書類
・来店者の社員証または名刺
これらの他に法人印鑑、通帳など、法人を証明するために多くの書類が必要になってきます。
この手口では、業者側がこれらの書類を用意するのですが、ではそれらはどういった法人のものなんでしょうか?
3パターン考えられると思うんですが、
①業者側が自分自身で立ち上げた法人
②業者が誰かに作らせた法人
③既存の会社のものを不正な手段を使って取得・作成・偽造したもの
そのいずれかが考えられますが…結論から言うと、全てが危険ですね。
①と②についてなんですが…
実は、「法人を立ち上げて登記を行う」というのは、けっこう大変なんですよ。
ただ単に会社を立ち上げるだけなれば、税務署に開業届けを提出すれば簡単にできますが、携帯電話の契約で必要となってくるのは「法人の登記を証明するもの」ですから。
法人として登記を行うためには、定款の作成と認証、類似商号調査、登記書類の作成と申請などなど、手間と時間が多くかかります。
費用もかかります。
これを司法書士などに依頼するのならともかく、自分自身でやるためには知識も必要です。
けっこう大変な作業なんですね。
これだけ時間と手間を使って法人を立ち上げたとしても、そう多くの白ロムを作成できるわけではありません。
個人名義での白ロムバイトでは、ローン代金の返済が滞れば携帯キャリアのブラックリストに載ってしまい、即時解約を繰り返せば「即解ブラック」となってしまい無期限で携帯電話の新規契約ができなくなってしまいますが…
これは法人においても同じことなんです。
その法人がブラックリストに載ってしまえば、それ以後は新規契約ができなくなるんですね。
つまり時間と手間を使って法人を一つ立ち上げたところで、10台も20台も白ロムを作れるわけではないんです。
だから、一つの法人で多くの白ロムを作るために何をするのかというと…
法人登記簿や印鑑登録証明書などの書類を偽造したり、法人の名前や住所や証明書を変えたりして契約を申し込みます。。
もちろんこれをやると刑法上の有印私文書偽造(刑法159条)及び偽造文書行使(刑法167条)、あるいは携帯電話不正利用防止法違反で検挙されてしまいますし、窓口で怪しまれて発覚→警察に通報ということもあります。
ただ、実際に捕まるのは窓口に行った本人(バイト)ですから。。
業者にとっては、自分に足が付かないようにさえしていれば、まぁどうでもいいということなんですよね。
で、③についてですが…
で、ちょっと考えて欲しいんですが…まぁこれもモロに違法ですよね。
発覚すれば、同じく刑法上の有印私文書偽造(刑法159条)及び偽造文書行使(刑法167条)、あるいは携帯電話不正利用防止法違反で検挙されてしまいます。。
また、法人側から民事訴訟を起こされる可能性もあります。
さらにこちらは実在する別な法人のものを使うということで、携帯電話会社から料金の明細だとか支払いの督促など、法人側に何らかの連絡が行けば偽造が簡単に発覚してしまいます。
いずれにしても、「法人名義で白ロム作成」とは、個人のものに比べても非常に高い危険性があります。
「バレなければいい」というわけではなく、機種代や手数料などもロクに支払わずに携帯電話会社とトラブルになる可能性が非常に高く、個人での契約に比べても偽造が発覚する可能性が高いです。
たかが数万程度の現金のために、そのようなリスクを抱え込むのは非常に愚かと言わざるを得ません。
また「法人名義で契約」とのことですが、あくまでも携帯電話を契約しに行くのは白ロム作成をする自分自身であり、そこでは法人を証明する書類なども必要にはなりますが、それと同時に窓口に行った本人の確認書類(免許証や健康保険証、住基カードなど)も必要とされます。
確実に、自分の住所や連絡先などが携帯電話会社に知られることになります。
業者は、安心させるために色んなことを言ってくるかと思います。
「絶対にリスクは無い」
「あなたに連絡が行くことは無い」
「絶対にバレない」
そんなことを言っているかと思います。
決して信用してはいけません。
業者の説明を信じてしまったばかりに、多額の請求に苦しんでいる人、自己破産寸前まで追い詰められている人、家族を失った人。
私自身、多くの人からの相談を受けてきました。
業者が本当に欲しいのは、あなたからの信用などではありません。
あなたの利益など、あなたの今後のことなど、あなたの人生など、はっきり言えば業者にとってはどうでもいいのです。
白ロム作成のバイトは、決してやらないでください。
掲示板などでこのような書き込みを見かけても、決してコンタクトを取らないでください。
このブログでも白ロム詐欺については過去に何度も取り上げてきましたが、
その甲斐もあってかテレビや新聞などでも取り上げられるようになり、
白ロム詐欺の存在が世間的に認知されるようになってきました。
(※詳細については白ロム詐欺をご覧下さい)
各キャリアとも徐々にですが対策を取ってきており、
例えばソフトバンクでは、作成された白ロムの売買の場となっていたヤフオクで、最新機種の出品を禁止とするなどの措置を取っています。
また、全てのキャリア(携帯電話会社)において、新規契約時の複数回線の契約が厳しくなってきており、昔は1つのキャリアで一日に4回線も5回線も契約できた時期もあったのですが、現在では1つのキャリアで1日に契約できる回線数は、実質的に1~2回線のみとなっております。。
特にこの同時に契約できる回線数の制限というのが、白ロムを扱っている業者や役者にとってはけっこうな打撃となっているんですが…
今回ご紹介する手口は、その規制を逃れて複数回線を契約させよう、とするものです。
それは、「法人契約」で契約するという手口です。
「法人契約」とはその名の通り、例えば「山田○郎」だとかいう個人名義で契約するのではなく、架空の会社名義で契約をする、ということです。
「架空の」とはつまり、相手が用意した「登記簿印鑑証明書」などの書類を使って契約するということですね。
個人名義だと一日に2回線程度しか契約できないのですが、この法人名義であれば4回線は契約できてしまいます。
しかし、この法人契約での白ロムバイトについては、個人名義のものと同様の、あるいはそれ以上の危険性があります。
一番問題であるのは、それが「どういった法人名義で契約をするのか?」という点です。
例えばソフトバンクなどでは、法人契約をするためには、
・法人の印鑑登録証明書または、登記簿謄(鈔)本または、現在(履歴)事項証明書のうちいずれか1点
・来店者の本人確認書類
・来店者の社員証または名刺
これらの他に法人印鑑、通帳など、法人を証明するために多くの書類が必要になってきます。
この手口では、業者側がこれらの書類を用意するのですが、ではそれらはどういった法人のものなんでしょうか?
3パターン考えられると思うんですが、
①業者側が自分自身で立ち上げた法人
②業者が誰かに作らせた法人
③既存の会社のものを不正な手段を使って取得・作成・偽造したもの
そのいずれかが考えられますが…結論から言うと、全てが危険ですね。
①と②についてなんですが…
実は、「法人を立ち上げて登記を行う」というのは、けっこう大変なんですよ。
ただ単に会社を立ち上げるだけなれば、税務署に開業届けを提出すれば簡単にできますが、携帯電話の契約で必要となってくるのは「法人の登記を証明するもの」ですから。
法人として登記を行うためには、定款の作成と認証、類似商号調査、登記書類の作成と申請などなど、手間と時間が多くかかります。
費用もかかります。
これを司法書士などに依頼するのならともかく、自分自身でやるためには知識も必要です。
けっこう大変な作業なんですね。
これだけ時間と手間を使って法人を立ち上げたとしても、そう多くの白ロムを作成できるわけではありません。
個人名義での白ロムバイトでは、ローン代金の返済が滞れば携帯キャリアのブラックリストに載ってしまい、即時解約を繰り返せば「即解ブラック」となってしまい無期限で携帯電話の新規契約ができなくなってしまいますが…
これは法人においても同じことなんです。
その法人がブラックリストに載ってしまえば、それ以後は新規契約ができなくなるんですね。
つまり時間と手間を使って法人を一つ立ち上げたところで、10台も20台も白ロムを作れるわけではないんです。
だから、一つの法人で多くの白ロムを作るために何をするのかというと…
法人登記簿や印鑑登録証明書などの書類を偽造したり、法人の名前や住所や証明書を変えたりして契約を申し込みます。。
もちろんこれをやると刑法上の有印私文書偽造(刑法159条)及び偽造文書行使(刑法167条)、あるいは携帯電話不正利用防止法違反で検挙されてしまいますし、窓口で怪しまれて発覚→警察に通報ということもあります。
ただ、実際に捕まるのは窓口に行った本人(バイト)ですから。。
業者にとっては、自分に足が付かないようにさえしていれば、まぁどうでもいいということなんですよね。
で、③についてですが…
で、ちょっと考えて欲しいんですが…まぁこれもモロに違法ですよね。
発覚すれば、同じく刑法上の有印私文書偽造(刑法159条)及び偽造文書行使(刑法167条)、あるいは携帯電話不正利用防止法違反で検挙されてしまいます。。
また、法人側から民事訴訟を起こされる可能性もあります。
さらにこちらは実在する別な法人のものを使うということで、携帯電話会社から料金の明細だとか支払いの督促など、法人側に何らかの連絡が行けば偽造が簡単に発覚してしまいます。
いずれにしても、「法人名義で白ロム作成」とは、個人のものに比べても非常に高い危険性があります。
「バレなければいい」というわけではなく、機種代や手数料などもロクに支払わずに携帯電話会社とトラブルになる可能性が非常に高く、個人での契約に比べても偽造が発覚する可能性が高いです。
たかが数万程度の現金のために、そのようなリスクを抱え込むのは非常に愚かと言わざるを得ません。
また「法人名義で契約」とのことですが、あくまでも携帯電話を契約しに行くのは白ロム作成をする自分自身であり、そこでは法人を証明する書類なども必要にはなりますが、それと同時に窓口に行った本人の確認書類(免許証や健康保険証、住基カードなど)も必要とされます。
確実に、自分の住所や連絡先などが携帯電話会社に知られることになります。
業者は、安心させるために色んなことを言ってくるかと思います。
「絶対にリスクは無い」
「あなたに連絡が行くことは無い」
「絶対にバレない」
そんなことを言っているかと思います。
決して信用してはいけません。
業者の説明を信じてしまったばかりに、多額の請求に苦しんでいる人、自己破産寸前まで追い詰められている人、家族を失った人。
私自身、多くの人からの相談を受けてきました。
業者が本当に欲しいのは、あなたからの信用などではありません。
あなたの利益など、あなたの今後のことなど、あなたの人生など、はっきり言えば業者にとってはどうでもいいのです。
白ロム作成のバイトは、決してやらないでください。
掲示板などでこのような書き込みを見かけても、決してコンタクトを取らないでください。
キーワード検索 : 危険な裏バイト
さて。
白ロムを転売して儲けるために、わざわざバイトに携帯電話機を新規契約→即解約させて白ロムを作成し、その購入代金を購入者に負担させるのが、今まで散々説明してきた白ロムバイト詐欺の手口です。
これは絶対にやってはいけません。
ソフトバンクだけでなく、auでもドコモでも同じです。
「白ロム作成バイト=詐欺」
こう思って間違い無いです。
(そもそも転売目的での携帯電話機の購入は、各携帯会社の契約約款で禁止されています)
ただし、白ロムを商品として扱っている業者が全て詐欺業者である、というわけではありません。
詐欺でない、良心的な白ロム買い取り業者さんもいます。
例えば、機種変更をし不要になってしまった古い携帯電話を白ロムとして引き取ってくれ、きちんと買取代金も支払ってくれる、まっとうな業者さんがいます。
(白ロム.comさんなどは有名ですね。良心的であり、きちんと許可を受けて営業している業者さんです)
買取の値段はそれほど高額というわけではないのですが、不要になってしまったものを利用してちょっとしたお小遣い稼ぎにもなるし、また引き取られた携帯電話はリサイクルされるので、地球環境的にもいいことだと思います。
白ロムを売るという行為すべてが詐欺に繋がるわけではないのですね。
ただし、この「不要になった白ロム買取」にも詐欺業者がいます。
このようなものですね。
とある闇サイトに連日書き込んでいる業者のものなんですが、この業者ではたとえ携帯電話を相手に渡したとしても、報酬は支払われません。
渡した後は連絡が取れなくなってしまいます。
「白ロムバイト詐欺」とは手口は違いますが、こちらも白ロムを利用した詐欺です。
便宜上、「白ロム買取詐欺」とでも名前を付けましょうか。
例えばどちらかのサイトだとか掲示板で、「ご不要になった白ロムを買い取ります」という広告が出ていたとして。
そちらの業者が良心的なものかかどうか、判断に迷うかと思います。
その判断基準の一つは、「古物商免許」。
古物商免許とは、実際の店舗を構えているお店でも、店舗を持たずにネット上で商売を行う場合でも同じなんですが、営利を目的として中古品の売買を行うためには、必ず必要となってくる免許です。
これがないと、中古品の売買を商売として行うことはできません。
ですので、営利目的で白ロムを売買するためには、必ずこの古物商免許が必要になってきます。
(営利目的で売買するのであれば、法人でなくとも個人でも必要です)
まっとうな業者さんであれば、間違いなく取得しています。
少なくともこの免許を持っていない業者については、
・モグリである(違法な営業を行っている)
・身元の確認が全く取れない(トラブルになっても、連絡先がつかめなくなる可能性がある)
こういうことになります。
この免許は誰でも簡単に取れるものなんですが、この免許を取るためには、
住民票、本籍地の市町村長が発行する身分証明書、法務局が発行する登記事項証明書、誓約書、略歴書などの書類が必要になります。
これらの書類を持って、住所地を管轄する警察署に行って提出し、公安委員会から免許を発行してもらう、という流れになります。
なので、この古物商免許を持っている業者が絶対に詐欺ではないという保証はできませんが、少なくとも営業の許可は取っており、また身元がはっきりしている、ということになります。
(古物商免許の番号がちゃんと実在するものであれば、の話しですが)
だから、万が一白ロムの売買をする場合には、
①相手が古物商免許を持っているかどうかを確認する
②持っている場合でも、それが本物なのかどうかを確認する
(検索エンジンで、「○○県 公安委員会 古物商 番号」で検索すれば、各県の公安委員会に登録されている古物商の一覧が出ます)
これをやってください。
たったこれだけの作業をするだけで、詐欺にあう可能性が大幅に減ります。
古物商免許を取得していない業者、あるいは「登録している」と言っても実際に公安委員会にその業者が登録されていなかった場合には、違法な業者です。
「免許は持っているけど、事情があって提示できない」などというのも論外です。
これは求められれば、業者側には提示する義務があるので、提示できないということは免許を持っていないのか、仮に持っていたとしても、見られたら困るような事情がある、というわけです。
詐欺業者である確率が非常に高いです。
もちろん、これで「古物商免許がある=詐欺ではない」という保証はできないのですが、一つの判断材料にはなるかと思います。
ちなみに、この古物商免許は白ロムバイト業者にも、必要となるものです。
使用済みで不要になった携帯電話だけでなく、新らしく契約して作成した白ロム携帯を売り買いする際にも、古物商免許が必要です。
古物商法では、対象となる「古物」の定義として、
①一度使用された物品
②使用されない物品で使用のために取引されたもの(新古品)
③これらいずれかの物品に「幾分の手入れ」をしたもの
この3つを商売として売り買いする際に、古物商免許が必要である、としています。
(古物営業法第1章第2条)
このうちで注目していただきたいのは、2番目の「使用されない物品で使用のために取引されたもの」。
白ロムバイト詐欺では、バイトに携帯電話機を新規契約させ、それを業者側に引き渡すことになります。
「携帯は買ってすぐに売るものだし、一度も使っていないんだから、古物じゃなくて新品なんじゃない?」
と思うかもしれませんが、そうではありません。
古物商法では、たとえ一度も使用していない物品でも、それがいったん消費者側(この場合はバイトのことですね)に渡った時点で、「古物」となります。
だから、白ロムバイトを雇う業者にもこの古物商免許が必須となります。
まぁ、バイトを雇ってまで白ロムを作成する業者で、きちんと古物商免許を取得している物などほとんどいないと思いますが、とりあえず「古物商免許が無いと違法」ということは言えますね。
なお、先日書いた白ロム詐欺の記事について、訂正事項があります。
ソフトバンクの携帯電話について、新規契約→即解約をしてしまうと、翌月にいきなり総額分の請求が来てしまう、という内容でしたが。
正しくは、翌月にいきなり総額分を支払うのではなく、月々のローン代金の請求が残ってしまい、解約しても毎月ローン代金を延々と支払わなければならなくなる、というものでした。
(現在は既に記事内容を訂正しています。)
誤解を与える表現をしてしまい、申し訳ありませんでした。
白ロムを転売して儲けるために、わざわざバイトに携帯電話機を新規契約→即解約させて白ロムを作成し、その購入代金を購入者に負担させるのが、今まで散々説明してきた白ロムバイト詐欺の手口です。
これは絶対にやってはいけません。
ソフトバンクだけでなく、auでもドコモでも同じです。
「白ロム作成バイト=詐欺」
こう思って間違い無いです。
(そもそも転売目的での携帯電話機の購入は、各携帯会社の契約約款で禁止されています)
ただし、白ロムを商品として扱っている業者が全て詐欺業者である、というわけではありません。
詐欺でない、良心的な白ロム買い取り業者さんもいます。
例えば、機種変更をし不要になってしまった古い携帯電話を白ロムとして引き取ってくれ、きちんと買取代金も支払ってくれる、まっとうな業者さんがいます。
(白ロム.comさんなどは有名ですね。良心的であり、きちんと許可を受けて営業している業者さんです)
買取の値段はそれほど高額というわけではないのですが、不要になってしまったものを利用してちょっとしたお小遣い稼ぎにもなるし、また引き取られた携帯電話はリサイクルされるので、地球環境的にもいいことだと思います。
白ロムを売るという行為すべてが詐欺に繋がるわけではないのですね。
ただし、この「不要になった白ロム買取」にも詐欺業者がいます。
このようなものですね。
とある闇サイトに連日書き込んでいる業者のものなんですが、この業者ではたとえ携帯電話を相手に渡したとしても、報酬は支払われません。
渡した後は連絡が取れなくなってしまいます。
「白ロムバイト詐欺」とは手口は違いますが、こちらも白ロムを利用した詐欺です。
便宜上、「白ロム買取詐欺」とでも名前を付けましょうか。
例えばどちらかのサイトだとか掲示板で、「ご不要になった白ロムを買い取ります」という広告が出ていたとして。
そちらの業者が良心的なものかかどうか、判断に迷うかと思います。
その判断基準の一つは、「古物商免許」。
古物商免許とは、実際の店舗を構えているお店でも、店舗を持たずにネット上で商売を行う場合でも同じなんですが、営利を目的として中古品の売買を行うためには、必ず必要となってくる免許です。
これがないと、中古品の売買を商売として行うことはできません。
ですので、営利目的で白ロムを売買するためには、必ずこの古物商免許が必要になってきます。
(営利目的で売買するのであれば、法人でなくとも個人でも必要です)
まっとうな業者さんであれば、間違いなく取得しています。
少なくともこの免許を持っていない業者については、
・モグリである(違法な営業を行っている)
・身元の確認が全く取れない(トラブルになっても、連絡先がつかめなくなる可能性がある)
こういうことになります。
この免許は誰でも簡単に取れるものなんですが、この免許を取るためには、
住民票、本籍地の市町村長が発行する身分証明書、法務局が発行する登記事項証明書、誓約書、略歴書などの書類が必要になります。
これらの書類を持って、住所地を管轄する警察署に行って提出し、公安委員会から免許を発行してもらう、という流れになります。
なので、この古物商免許を持っている業者が絶対に詐欺ではないという保証はできませんが、少なくとも営業の許可は取っており、また身元がはっきりしている、ということになります。
(古物商免許の番号がちゃんと実在するものであれば、の話しですが)
だから、万が一白ロムの売買をする場合には、
①相手が古物商免許を持っているかどうかを確認する
②持っている場合でも、それが本物なのかどうかを確認する
(検索エンジンで、「○○県 公安委員会 古物商 番号」で検索すれば、各県の公安委員会に登録されている古物商の一覧が出ます)
これをやってください。
たったこれだけの作業をするだけで、詐欺にあう可能性が大幅に減ります。
古物商免許を取得していない業者、あるいは「登録している」と言っても実際に公安委員会にその業者が登録されていなかった場合には、違法な業者です。
「免許は持っているけど、事情があって提示できない」などというのも論外です。
これは求められれば、業者側には提示する義務があるので、提示できないということは免許を持っていないのか、仮に持っていたとしても、見られたら困るような事情がある、というわけです。
詐欺業者である確率が非常に高いです。
もちろん、これで「古物商免許がある=詐欺ではない」という保証はできないのですが、一つの判断材料にはなるかと思います。
ちなみに、この古物商免許は白ロムバイト業者にも、必要となるものです。
使用済みで不要になった携帯電話だけでなく、新らしく契約して作成した白ロム携帯を売り買いする際にも、古物商免許が必要です。
古物商法では、対象となる「古物」の定義として、
①一度使用された物品
②使用されない物品で使用のために取引されたもの(新古品)
③これらいずれかの物品に「幾分の手入れ」をしたもの
この3つを商売として売り買いする際に、古物商免許が必要である、としています。
(古物営業法第1章第2条)
このうちで注目していただきたいのは、2番目の「使用されない物品で使用のために取引されたもの」。
白ロムバイト詐欺では、バイトに携帯電話機を新規契約させ、それを業者側に引き渡すことになります。
「携帯は買ってすぐに売るものだし、一度も使っていないんだから、古物じゃなくて新品なんじゃない?」
と思うかもしれませんが、そうではありません。
古物商法では、たとえ一度も使用していない物品でも、それがいったん消費者側(この場合はバイトのことですね)に渡った時点で、「古物」となります。
だから、白ロムバイトを雇う業者にもこの古物商免許が必須となります。
まぁ、バイトを雇ってまで白ロムを作成する業者で、きちんと古物商免許を取得している物などほとんどいないと思いますが、とりあえず「古物商免許が無いと違法」ということは言えますね。
なお、先日書いた白ロム詐欺の記事について、訂正事項があります。
ソフトバンクの携帯電話について、新規契約→即解約をしてしまうと、翌月にいきなり総額分の請求が来てしまう、という内容でしたが。
正しくは、翌月にいきなり総額分を支払うのではなく、月々のローン代金の請求が残ってしまい、解約しても毎月ローン代金を延々と支払わなければならなくなる、というものでした。
(現在は既に記事内容を訂正しています。)
誤解を与える表現をしてしまい、申し訳ありませんでした。
キーワード検索 :
②auの場合
auの白ロム詐欺についてですが、これはあまり聞きません。
auは、ドコモやソフトバンクのように、ただSIMカード(携帯に入っている、抜き差しが可能なICカードのこと)を入れ替えるだけでは新しい携帯電話を使用することはできず、ショップに行って機種変更の手続きを行わなければならない、ということがあります。
割賦制ではなく(頭金は0ではない)購入時に機種代金の全額を支払う必要があるのですが、auの機種自体は他の携帯会社のものよりも安いです。。
オークションなどでの市場価格も、他社のものと比べて安いですね。
仕入れ値が高く売値が安いので、業者にとっては旨みが少なく、白ロム詐欺もそれほど聞きはしません。
(ただし、auについても割賦制の導入を検討しているので、いずれはauもソフトバンクと同じような料金体系に移行する可能性があります。)
が、少数ですが、auによる詐欺被害はあります。
聞く手口はドコモのものとほぼ同じで、
①機種代は「立て替え」という形で被害者に負担させ、
②「購入した機種をこちらに渡し、確認が取れ次第機種代金+解約手数料+報酬を払う」という条件で、バイトに機種を購入させる。
③その後、業者からの連絡が途絶える。
というものです。
いかがでしょうか?
ソフトバンク、au、ドコモと、3つの携帯会社について、その白ロムバイト詐欺の手口を見てきましたが、いずれの携帯会社のものをやったとしても、詐欺にあう可能性があります。
それも、かなり高い確率で。
被害額も、多い方では数十万円~数百万円と、かなり高額です。
たかだか数千円だとか数万円の報酬と引き換えに、これだけのリスクを背負う価値があるのでしょうか?
auの白ロム詐欺についてですが、これはあまり聞きません。
auは、ドコモやソフトバンクのように、ただSIMカード(携帯に入っている、抜き差しが可能なICカードのこと)を入れ替えるだけでは新しい携帯電話を使用することはできず、ショップに行って機種変更の手続きを行わなければならない、ということがあります。
割賦制ではなく(頭金は0ではない)購入時に機種代金の全額を支払う必要があるのですが、auの機種自体は他の携帯会社のものよりも安いです。。
オークションなどでの市場価格も、他社のものと比べて安いですね。
仕入れ値が高く売値が安いので、業者にとっては旨みが少なく、白ロム詐欺もそれほど聞きはしません。
(ただし、auについても割賦制の導入を検討しているので、いずれはauもソフトバンクと同じような料金体系に移行する可能性があります。)
が、少数ですが、auによる詐欺被害はあります。
聞く手口はドコモのものとほぼ同じで、
①機種代は「立て替え」という形で被害者に負担させ、
②「購入した機種をこちらに渡し、確認が取れ次第機種代金+解約手数料+報酬を払う」という条件で、バイトに機種を購入させる。
③その後、業者からの連絡が途絶える。
というものです。
いかがでしょうか?
ソフトバンク、au、ドコモと、3つの携帯会社について、その白ロムバイト詐欺の手口を見てきましたが、いずれの携帯会社のものをやったとしても、詐欺にあう可能性があります。
それも、かなり高い確率で。
被害額も、多い方では数十万円~数百万円と、かなり高額です。
たかだか数千円だとか数万円の報酬と引き換えに、これだけのリスクを背負う価値があるのでしょうか?
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