さて。
11月も半ばが過ぎ日に日に寒くなってきましたが、冬の時期は夜になるとこんな声が聞こえてきます。
「いしや~きいも、おいも~」
お馴染み、石焼きいもの移動販売ですね。
スピーカーを流しながら街中をトロトロと走る軽トラを呼び止め、新聞紙に包まれたホカホカのお芋を買ったことのある人も少なくないのではないでしょうか?
私の住んでいる地域でも冬の時期になると、数日おきに石焼き芋屋さんのスピーカーの声が響きます。
一昔前に比べればだいぶその数は少なくなってしまいましたが、それでも今もなお営業を続けている業者さんもいます。
私もたまに買うんですが、あの新聞紙に包まれたお芋を眺めながら、いつも疑問に思うことがあります。
「石焼き芋屋さんって儲かるのか?」って。
最近では、スーパーの店内で1本200円程度で売っているところもありますし、また99円ショップなんかでも焼き芋を売っています。
自宅で手軽に焼き芋を作れるような機能が付いた家電(オーブンレンジなど)も多く発売されてますしね。
にも関わらず、移動販売車を呼び止めて買ったら、1本500円だとか中には800円くらいする場合もあるんです。
このご時世、これほど高いものがそんなに売れるものなのでしょうか?
それに最近、石焼き芋屋さんのアルバイト募集情報をたまに見かけるんですが、こちらも決して薄給というわけでもないんですよね。
例えばハローワークで募集されていたのがこちらの求人なんですが、一日6時間労働で週休2日、これで月給が165,000円~225,000円という条件で募集されています。
単純計算で日給8,250円~11,250円。
時給1,375円~1,875円の仕事です。
6時間労働ということ考えると、アルバイトとしては高額な部類に入ると言っていいと思います。
これだけの人件費を払ってもなお、儲けが出ていると言うんでしょうか?
スーパーの売り場なんかを眺めてみても材料のサツマイモもそんなに安いものではありませんし、移動販売の石焼き芋もそれほどたくさん売れているようには見えません。
果たして石焼き芋屋さんってそんなに儲かるものなんでしょうか?
前置きが長くなりましたが、今回はこのテーマについてちょっと考えてみたいと思います。
まず最初に疑問に思ったのは、「石焼き芋ってそんなにたくさん売れるものなの?」ということ。
こちらについてはネット上で色んな業者さんの声を調べ、また移動販売をしているおじさんからも直に話しを聞いたんですが、
結論から言えば、地域だとかその業者さんの商才にもよるらしいんですが、案外売れるものらしいですね。。
こちらのサイトによると、半日だけで50本売れて夜からも販売すればさらに50本売れるそうです。
また私がお話しを聞いたおじさんの場合は、日によって売れ行きの上下が激しく、30本くらいしか売れないような日もあれば100本近く売れた日もある、ということでした。
販売する地域だとかその業者さんの商才だとかによっても大きく変わってくるんでしょうけどね。
実際、深夜まで営業してやっと1万円を売り上げる、少ない日にはギリギリ赤字にならないくらいの売り上げしかない、いう業者さんも少なくないみたいですし。
そういう事情もあるみたいですが、今でもたくさんの焼き芋を売り上げる業者さんもいるということですね。
では次に、コストはどれくらいかかるものなんでしょう?
いくらたくさん売れてたところで、原料のサツマイモもそんなに安いものではないでしょうし、それに加えてガソリン代もかかりますし、人を雇うのであれば人件費なんかも当然必要になってきます。
いくら焼き芋をたくさん売ったところで、コストがたくさん必要になれば儲かりませんからね。。
今回参考にさせて頂いたのはこちらのサイトです。
→やきいも工房
石焼き芋屋さんをこれから始めようという方向けに、色々とその経営の内情を明かしてくれています。
こちらのサイトによると、まず材料となるサツマイモですが、
農業を営んでいて自分の畑で採れたものを使う業者もいるようですが、仕入れる場合は各地域にある青果卸売市場から仕入れるものだそうです。
商売をやっているようなプロの方が使用するものは5キロあたり1,000~2,000円前後。
100グラムあたりで20~40円で、サツマイモ1本あたりの重さが250~300グラムですから、石焼き芋1本あたりの原価は50~120円といったところでしょうか。
んで。
このサツマイモを調理して100グラムあたり100円~150円、1本あたり250円~450円の石焼き芋として売るのだそうです。
つまり原価の5倍以上の値段で売るということです。
この値段で売ると、青果卸売市場から5キロあたり1,000円~2,000円で仕入れたサツマイモを使って、4,500円~7,000円という金額を売り上げをあげることができるそうです。
一日に30kgを売り上げると27,000円~45,000円が粗利益となり、お芋の仕入れと燃料その他雑費を引いて最終的には21,000円~32,000円が手元に残るそうですね。
30kgと言うと焼き芋100本以上の計算になりますですが、これだけ売れば一日あたり2~3万の儲けになるんですね。
仮に一ヶ月間休まずにコンスタントに売り上げを出せたら60~90万もの利益になります。
人を雇って人件費をかけたとしても十分に儲けが確保できるレベルですよね。
石焼き芋屋の儲けのカラクリとは『安く仕入れて高く売る』という、まさに商売の基本を忠実に実践しているのだ、ということになります。
まあ、上記の数字はあくまでも卓上の計算になりますし、その業者さんによっても仕入れ値や販売価格も変わってくると思いますので、一概には言えないと思いますけどね。
全ての業者さんがそれだけの本数の焼き芋を売り上げられるとは思えませんし。
ただ、50円だとか100円程度で仕入れたものを焼いて300円や400円、場合によってはもっと高い値段で売るんですから、ある程度の数量が売れさえすれば儲けが出やすい商売だということは言えるでしょうね。。
ちなみにこの石焼き芋屋さん。
農業を営んでいる方が冬の時期の副業として行うことも多いですし、焼き芋が売れなくなる夏の時期にはかき氷だとかワラビ餅、さお竹売りなどに商品を変える人も多いそうです。
努力次第で、冬の時期にまとまった金額を得ることも不可能ではないこの商売。
興味を持った方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
11月も半ばが過ぎ日に日に寒くなってきましたが、冬の時期は夜になるとこんな声が聞こえてきます。
「いしや~きいも、おいも~」
お馴染み、石焼きいもの移動販売ですね。
スピーカーを流しながら街中をトロトロと走る軽トラを呼び止め、新聞紙に包まれたホカホカのお芋を買ったことのある人も少なくないのではないでしょうか?
私の住んでいる地域でも冬の時期になると、数日おきに石焼き芋屋さんのスピーカーの声が響きます。
一昔前に比べればだいぶその数は少なくなってしまいましたが、それでも今もなお営業を続けている業者さんもいます。
私もたまに買うんですが、あの新聞紙に包まれたお芋を眺めながら、いつも疑問に思うことがあります。
「石焼き芋屋さんって儲かるのか?」って。
最近では、スーパーの店内で1本200円程度で売っているところもありますし、また99円ショップなんかでも焼き芋を売っています。
自宅で手軽に焼き芋を作れるような機能が付いた家電(オーブンレンジなど)も多く発売されてますしね。
にも関わらず、移動販売車を呼び止めて買ったら、1本500円だとか中には800円くらいする場合もあるんです。
このご時世、これほど高いものがそんなに売れるものなのでしょうか?
それに最近、石焼き芋屋さんのアルバイト募集情報をたまに見かけるんですが、こちらも決して薄給というわけでもないんですよね。
例えばハローワークで募集されていたのがこちらの求人なんですが、一日6時間労働で週休2日、これで月給が165,000円~225,000円という条件で募集されています。
単純計算で日給8,250円~11,250円。
時給1,375円~1,875円の仕事です。
6時間労働ということ考えると、アルバイトとしては高額な部類に入ると言っていいと思います。
これだけの人件費を払ってもなお、儲けが出ていると言うんでしょうか?
スーパーの売り場なんかを眺めてみても材料のサツマイモもそんなに安いものではありませんし、移動販売の石焼き芋もそれほどたくさん売れているようには見えません。
果たして石焼き芋屋さんってそんなに儲かるものなんでしょうか?
前置きが長くなりましたが、今回はこのテーマについてちょっと考えてみたいと思います。
まず最初に疑問に思ったのは、「石焼き芋ってそんなにたくさん売れるものなの?」ということ。
こちらについてはネット上で色んな業者さんの声を調べ、また移動販売をしているおじさんからも直に話しを聞いたんですが、
結論から言えば、地域だとかその業者さんの商才にもよるらしいんですが、案外売れるものらしいですね。。
こちらのサイトによると、半日だけで50本売れて夜からも販売すればさらに50本売れるそうです。
また私がお話しを聞いたおじさんの場合は、日によって売れ行きの上下が激しく、30本くらいしか売れないような日もあれば100本近く売れた日もある、ということでした。
販売する地域だとかその業者さんの商才だとかによっても大きく変わってくるんでしょうけどね。
実際、深夜まで営業してやっと1万円を売り上げる、少ない日にはギリギリ赤字にならないくらいの売り上げしかない、いう業者さんも少なくないみたいですし。
そういう事情もあるみたいですが、今でもたくさんの焼き芋を売り上げる業者さんもいるということですね。
では次に、コストはどれくらいかかるものなんでしょう?
いくらたくさん売れてたところで、原料のサツマイモもそんなに安いものではないでしょうし、それに加えてガソリン代もかかりますし、人を雇うのであれば人件費なんかも当然必要になってきます。
いくら焼き芋をたくさん売ったところで、コストがたくさん必要になれば儲かりませんからね。。
今回参考にさせて頂いたのはこちらのサイトです。
→やきいも工房
石焼き芋屋さんをこれから始めようという方向けに、色々とその経営の内情を明かしてくれています。
こちらのサイトによると、まず材料となるサツマイモですが、
農業を営んでいて自分の畑で採れたものを使う業者もいるようですが、仕入れる場合は各地域にある青果卸売市場から仕入れるものだそうです。
商売をやっているようなプロの方が使用するものは5キロあたり1,000~2,000円前後。
100グラムあたりで20~40円で、サツマイモ1本あたりの重さが250~300グラムですから、石焼き芋1本あたりの原価は50~120円といったところでしょうか。
んで。
このサツマイモを調理して100グラムあたり100円~150円、1本あたり250円~450円の石焼き芋として売るのだそうです。
つまり原価の5倍以上の値段で売るということです。
この値段で売ると、青果卸売市場から5キロあたり1,000円~2,000円で仕入れたサツマイモを使って、4,500円~7,000円という金額を売り上げをあげることができるそうです。
一日に30kgを売り上げると27,000円~45,000円が粗利益となり、お芋の仕入れと燃料その他雑費を引いて最終的には21,000円~32,000円が手元に残るそうですね。
30kgと言うと焼き芋100本以上の計算になりますですが、これだけ売れば一日あたり2~3万の儲けになるんですね。
仮に一ヶ月間休まずにコンスタントに売り上げを出せたら60~90万もの利益になります。
人を雇って人件費をかけたとしても十分に儲けが確保できるレベルですよね。
石焼き芋屋の儲けのカラクリとは『安く仕入れて高く売る』という、まさに商売の基本を忠実に実践しているのだ、ということになります。
まあ、上記の数字はあくまでも卓上の計算になりますし、その業者さんによっても仕入れ値や販売価格も変わってくると思いますので、一概には言えないと思いますけどね。
全ての業者さんがそれだけの本数の焼き芋を売り上げられるとは思えませんし。
ただ、50円だとか100円程度で仕入れたものを焼いて300円や400円、場合によってはもっと高い値段で売るんですから、ある程度の数量が売れさえすれば儲けが出やすい商売だということは言えるでしょうね。。
ちなみにこの石焼き芋屋さん。
農業を営んでいる方が冬の時期の副業として行うことも多いですし、焼き芋が売れなくなる夏の時期にはかき氷だとかワラビ餅、さお竹売りなどに商品を変える人も多いそうです。
努力次第で、冬の時期にまとまった金額を得ることも不可能ではないこの商売。
興味を持った方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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とても参考になりました
季節が限られるので、他の商材も考えなければと思われます
一本500円……
焼き芋って小中学生の頃以来買ってないですけどそんな高いもんなんですね
いや俺なら買わないな…
500円800円出して焼き芋って…
昔買った時は300円くらいだった気がするけど…それでもよく考えれば多少下がるけど儲けは出ますね
どう考えても自分で作った方が安上がりです。ありがとうございます。