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さて。

何年前からでしょうか。
都会の街中でも豆腐の引き売りをたまに見かけるようになってきましたね。

ラッパを片手にリアカーを引く、昔ながらのスタイルの豆腐屋さん。

あの「ぱ~ぷ~」というラッパの音は、昔は桶を担いで「豆腐、豆腐」と叫びながら売り歩いていたものを、より遠くまで聞こえるようにラッパで「と~ふ~」と表現しているのだそうですね。

私は引き売りのものを買ったことはないんですが、メディアでもよく取り上げられていた「築地野口屋」の場合ですと、絹豆腐が1丁350円。
スーパーで売られているものの数倍の値段はしますので「そんな高いもの買う人いるのか?」とも思いますが、味が美味しいということ、懐かしさや珍しさがあるということもあって定期的に買う人もおり、特に高齢者の方の固定客も多かったようですね。

この豆腐の引き売りですが、たまにアルバイト求人も出てきており、高待遇を謳っているところも少なくないようです。

例えば、築地野口屋の場合。
ちょっと古い求人にはなるんですが、東京都内の新小岩井店では9時~18時の1日8時間労働で時給1,200円以上という条件で募集されていたようです。

街中を重いリヤカーを引いてひたすら歩くことになる仕事ですので、なかなか大変な仕事だと思います。
特に夏の暑い日や冬の寒い日でも行わなければなりませんので、少なくとも体力的にはかなり辛い仕事ですよね。。
それでもこのご時世ですから、時給1,200円というのはそれほど悪くないお給料だと思います。。


ただ、この求人を目にしたとき、悪くない給料だと思う反面、ふと疑問に思ったことがあります。
「豆腐の引き売りってそんなに儲かるものなのか?」と。

確かにスーパーで売っているものとは味は違うんでしょうし、風情だとか珍しさはあるかもしれませんが、とは言っても豆腐です。
1つあたりの値段はそんなに高いものではありませんし、何よりスーパーに行けば1丁100円だとかで普通に売られているものです。

いくら体力的に辛い仕事だとは言っても、日給1万円近くのお給料が出るということは、少なくともそれ以上売り上げが出ていなければなりませんし、そうでなくては商売になりませんが、あの豆腐の引き売りでそんなに売り上げが出るとはどうしても想像できません。
ここには果たして一体どういうカラクリがあるんでしょうか?

今日はちょっとこのテーマについて考えてみます。

まず、調べてみてちょっとビックリしたのは給与形態。

これはもともと移動販売だとか営業系の仕事では割とよく見られることですが、通常のアルバイトのように「働いた時間分の分だけ、保証された時給が支払われる」というケースは少ないんですね。
売上のノルマを達成しなければ表記されている時給を支払われないものがあったり、あるいは「時給○○円」と表記されていても一定期間が終われば歩合制に移行するものもあります。

これはまぁ割と普通にあることなんですが、上記で紹介した"時給1,200円"の築地野口屋の場合は少し特殊でしたね。

野口屋の場合は、①時給制のアルバイトと②「ミニFC」とも呼ばれる歩合制の引き売りがいたようですが、
①時給制のアルバイトの場合は時給1,200円が保証されているのは最初の2~3ヶ月のみで、それ以降は売り上げノルマの達成状況によって時給が変動するようになり、最低で820円程度まで時給が下がるようになっていたようですね。。
時給820円ならば、一日8時間働いたとしても7,000円にも届きません。

さらに売り上げの状況が悪いと、時給制から「ミニFC」へと移行するように言われていたようです。。
②ミニFCとは、簡単に言えばフランチャイズのこと。本部から商品を買い取り、それを売り子が販売するという形態です。
この場合は売り上げの33%が売り子の取り分となっていましたので、一日に3万円を売り上げれば日給1万になる計算ですが、逆に売り上げが少なければ赤字になってしまいますよね。。

会社側から見ると、フランチャイズ制は損が出ない仕組みです。
何しろ、売り子が買い取るんで廃棄が無い、もしくは廃棄を極端に減らせますし、支払う報酬も売り上げに応じてのものですので。

さらに昨年の9月頃からは豆腐とは全く関係ない「お米」の買い取りノルマが加わり、毎日4~5キロの米を売らなければ歩合率を33%から25%に落とすという何とも無茶な通知が口頭でされたり、さらには残業代も出なかったり、

つまり、求人誌には「時給1,200円」だとか書かれていますが、求人誌で書かれているような高待遇がずっと保障されているわけではないんです。。


さらに驚くべきことに、売れ残りの商品をアルバイトが自腹で買い取らなければならないころもあります。
野口屋の場合、時給制のアルバイトだろうが商品の発注なんかも任されており、商品の売れ残りが出ればアルバイトが自腹で買い取らなければならないこともあったようです。

全ての商品が対象であったわけではないですし割引価格での購入ではあったようですが、アルバイトを相手に販売する形ですから、商品の売れ行きが悪くても当然会社側の損失はかなり減りますよね。。
その分を誰が負担するのかと言うと、アルバイトである売り子なわけです。


「時給1,200円」という高待遇の裏には、こんな恐ろしい裏事情があったんですね。。
提示されていた時給は到底貰えず、さらには売れ残りの商品を買い取らされるとなれば、お金を稼ぐという点から見ればこんな仕事はやってられませんよね。
というわけで、短期間で辞めていく人も少なくなかったそうです。。


もちろん、全ての豆腐引き売り・あるいは移動販売系の仕事が上で書いたような待遇だというわけではありません。
というよりも、この野口屋の場合はちょっと特殊かもしれませんね。給料の未払いや他にも色々と問題を抱えていたようですし。

ただ、豆腐の引き売りに限らず、移動販売系のアルバイトの求人は高待遇を掲げているところも少なくないんですが、実際に働き始めてみると「提示されていた金額が支払われない」「売れ残りを買い取らされる」「残業代が出ない」「労働条件が極端に悪い」などの問題に直面することも少なくありません。

高い時給に目が行って応募してしまう前に、その辺はよく確認しておいたほうがいいと思いますね。


さて、この記事でも度々取り上げてきた「築地野口屋」ですが、こちらは知ってる方も多いと思いますが昨年末に倒産してしまったようです。
しかも、給料の未払いなど多額の未払いを抱えたままの倒産ということです。。
なぜか別会社として復活しているようですが…(参考:従業員に非情な自腹買い取りシステム ~「築地野口屋」~)。

キーワード検索 : あの仕事の裏側裏情報

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